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女性特有の内臓疾患が原因の腰痛とは
腰痛
女性特有の内臓疾患が原因の腰痛とは?
原因がわからない腰痛は不安なものです。
内臓疾患が原因の腰痛なのか、女性特有の腰痛なのか、今回は骨や筋肉のような腰の構造以外の原因の腰痛を取り上げました。
女性だけの内臓疾患から引き起こされる腰痛として、子宮内膜症が原因のものがあります。
疑わしい場合、すぐに婦人科を受診することが大切です。
子宮内膜症が原因の腰痛の症状や特徴について取り上げましょう。
腰痛の原因は子宮内膜症かも?
内臓疾患が原因の腰痛は男女ともにありますが、女性の腰痛の場合、男性とは違う注意ポイントがあります。
それは、女性独特の内臓疾患が原因なのじゃないでしょうか?ということを意味します。
そのなかでも、子宮内膜症が原因の腰痛は少なくありません。
消化器系や泌尿器系の内臓疾患であれば、内科で検診を受けられますが、女性特有の内臓疾患であれば、早めに婦人科を受診する必要があります。
「荷物運びの翌日、腰痛になったから、筋肉痛だろう」と思ったまま月日が経過し、改善しない腰痛が心配になって内臓疾患が原因と思って内科で検診。
その結果、子宮内膜症が原因とわかり、婦人科に回されたというケースもあります。
原因が消化器系の内臓疾患か子宮内膜症かどうかを本人が区別することは難しいようです。
内臓疾患が原因か、骨や筋肉が原因かわからず、子宮内膜症の疑いがある場合は、最初から婦人科で診てもらう第一歩をつくる事は可能なはずです。
子宮内膜症が原因の腰痛の特徴
子宮内膜症は、女性特有の内臓疾患ですが、子宮内を覆っている膜や組織が、卵巣や卵管、腸、腹膜など子宮以外の場所に増殖してしまう病気です。
他の内臓疾患と同様、子宮内膜症が原因の痛みも、安静にしていても痛みに見舞われるということが挙げられます。
内臓疾患以外の腰痛であれば、腰の筋肉の緊張を緩和させるような体操や、姿勢を矯正することで軽減されることもあります。
子宮内膜症などの内臓疾患が原因でない場合は、寝転んで安静な状態で痛む事は、ほとんどありません。
安静にしているときも痛みが発生するのであれば、内臓疾患の疑いがあります。
内臓疾患であれば他の自覚症状もあるのでメモに書き出してみましょう。
他の内臓疾患や子宮内膜症が隠れている場合、腰痛の他に、背中や下腹部の痛みや不快な感じの症状を伴うケースが多いようです。
子宮内膜症が原因の腰痛で、気をつけるべきケース
他の内臓疾患同様、紛らわしいケースもあります。
それは、子宮内膜症が原因の腰痛と腰の筋肉や関節が原因の腰痛が、一緒に起きてしまった場合です。
例えば、パソコンの前で日々を過ごす女性が、忙しくキーを叩いているとします。
この仕事に就いて以来、腰の右側に鈍い痛みを感じるようになりました。
体を動かすことで少しは痛みがましになるものの、多忙に過ごすうち運動する時間をとれないでいました。
ある段階から、右腰部の他に骨盤周辺に痛みに襲われるというふうにもなっていたけれど、運動不足のせいで、腰痛の範囲が広まったという程度に思って、様子をみることにします。
彼女は安静な状態で感じる痛みは、今までの腰痛を悪化させてしまったせいだと考えたようです。
この女性のケースでは、月経痛が前から悪化し、月経の数日前から少しの出血に伴う下腹の疼痛がありました。
ところが、多忙からくるとストレスが、生理に影響している程度に考え、腰痛と月経の変化を切り離していました。
これはたまにある子宮内膜症と腰痛の症状が併発していたケースの一例です。
他の内臓疾患にもよくあることなので早めの診察が求められます。
ひょっとして子宮内膜症とおもうには、他の内臓疾患同様、症状に対する知識が必要です。
彼女の場合は月経痛を自覚できたので、婦人科系の病気と理解できましたが、似たような症状は内臓疾患でもよくみられます。
腰の右側の痛みは内臓疾患にもよくある症状です。
内臓疾患でいえば、肝炎も同様の痛みが伴います。
他にも内臓疾患で同様の痛みがあるのは、尿路結石。
尿路結石は内臓疾患のなかでも特に激痛の伴うものです。
似たような痛みを挙げれば、内臓疾患には該当するものがまだあります。
内臓疾患の中では十二指腸潰瘍もその一つです。
どんな症状があれば内臓疾患か、要注意!
子宮内膜症が原因であれ、内臓疾患が原因であれ、症状には個人差があります。
酷い腰痛から、寝込んでしまうという人もいます。
安静にしていて生じる痛み、体を動かしても変化が無い痛み、悪化する痛みに加え、次のような症状がある場合、婦人科で診察してもらうことが肝心なのです。
- 月経の時以外でも下腹部の痛みがある。
- 月経の際、痛みがひどく出血量が以前より増えた。
- 排便の際に、肛門が痛い。
- 性交の際に、痛みを伴うことがある。
- 食べ過ぎでもないのにお腹に膨満感がある。
- 骨盤付近の痛みと腰痛。
月経に伴う症状は、しばらく様子をみる人や、我慢してしまう人が多いようです。
内臓疾患が原因の腰痛同様、受診が遅れ、状態が悪くなる可能性も考えられます。
早期発見のためにも、自覚症状があれば、婦人科に、内臓疾患が原因であれば内科を受診しましょう。
心の問題が原因の心因性腰痛
嫌な上司と仕事をすることが原因で腰痛になるという人がいます。
本当は腰が悪いのではなく、脳が痛みを感じるためです。
腰部の骨や筋肉に原因があるわけではないのは内臓疾患と同じですが、心因性腰痛や慢性腰痛症は、検査を受けても原因が特定できません。
ストレスが原因で腰に痛みを感じる例は、内臓疾患でも診られますが、ストレスが原因で自律神経の不調になり血行不良を招くケースもあるのです。
内臓疾患が原因の腰痛なら、内科で処方された薬も効果がありますが、リラックスできない精神状態から筋肉の緊張が解けない心因性の腰痛は鎮痛剤だけでは済みません。
薬の処方だけではなく、同時に心療内科などでカウンセリングを受ける必要があるのです。
体調不良、腰痛を発症させてしまう心理的な原因は何なのでしょうか。
内臓疾患なのか、心因性腰痛なのか、きちんと向き合うことで、症状が改善されるとされています。
急性痛は回復しやすい痛み・慢性痛は元気になりづらい痛み
急性痛とは、一過性の痛みで、元の病気が治癒すれば時間に伴い痛みも消失していきます。
痛みがあっても、その原因が炎症であるため、一般的な痛み止めの消炎鎮痛剤が効果が期待できます。
内臓疾患などと同様、手術後の痛みは激しくて呼吸が荒くなったり、血圧が上昇したり、寝返りが打てないほどの痛みを伴うかもしれません。
それでも、日々回復が実感できる痛みです。
一方、慢性痛は、元々の痛みの原因が取り除かれ正常化にむかっているのにもかかわらず、痛みをうったえる状態になることもあります。
内臓疾患などの場合でも、MRIやCT検査、血液検査を行っても異常が見つかりません。
そのため、内臓疾患などの異常がないことでさらに不安を覚えます。
原因不明の別の病気が隠れているのではないかという恐怖心や心配で、神経が痛みに集中してしまいます。
自分が好きな趣味や旅行は自由にできるのに、仕事や嫌なことに取り組むと痛みを感じるため、「勝手病」と言われてしまうこともあります。
本気で痛みを訴えても周りには理解されないことに不満と焦りを感じます。
周囲の人や家族に辛く当たってしまい、人間関係を壊す場合もあります。
何回繰り返しても本人にしかわからない頭痛や肩こり、腰痛は、慢性痛の代表例です。
慢性痛には心理療法も有効
心理療法は、患者自身の痛みに対する考え方が前向きになるよう変えていくことを目指します。
慢性痛の治療は、痛み止めだけ処置できるほど単純ではありません。
痛み専門の治療をしながら、患者の痛みに対する考え方を変えさせ、治療の効果を上げていくことも大きなカギとなります。
深刻な慢性病が継続しているとき、「嫌な職場で仕事をするだけで腰痛になるのは本人の気持ちのせいだ」と片づけるだけで解決できるものではありません。
心療内科などで受診して、適正な治療をうけることが必須なのです。